親の介護で思うこと。
いつかは来る日だと思っていましたが、こういう事は急にやってくるのだな、と。
母親は76歳。介護が必要になったのは一昨年の秋。2か月ほどの入院生活があり、
リハビリを経て退院。部屋を大幅に模様替えし、トイレや風呂から近いリビングを
母親専用の部屋に。リビングにあった大きなソファーや食器棚を捨てて、ベッドを
移動。大仕事でした。自力歩行はなんとかできる状態だったのですが、リハビリを
しなくなったことで運動能力が落ちてしまいました。私はフルタイムでの仕事を
しているため、日中は父親が食事等の面倒を見ることに。でも、その父親も80歳を
超え、老々介護の状態でした。そうしているうちに、いくつかの癌を抱えている父が
放射線治療を受けることに。2カ月ほど毎日通院しての治療です。そのため母を
デイサービスに行かせることに決めました。毎日通える施設を見つけることが
できました。私は介護休暇を利用し、毎日1時間だけ時間休暇を取ることに。
朝、父親を病院まで送り、家に帰った後に母親をデイサービスに送り出す。その後
出勤。父親は治療が終わるとタクシーで帰宅、昼過ぎに母親がデイから帰宅。
これを2カ月間続けました。忙しかったものの、全員がうまく回ったなぁ、と。
担当のケアマネさんが素早く対応してくれたおかげだと思います。
退院後は寝てばかりの母でしたが、デイサービスに通い始めたことで運動能力が
かなり回復してくれました。週2回入浴もあり、私の負担も大幅に減りました。
ケアする側にとっても、デイサービス施設は本当に大切な存在です。
施設職員の方々や担当のケアマネさん、福祉用具の業者さんなどなど、
この約1年半にたくさんの方々のサポートを受けてやってこれたと思います。
本当に感謝です。介護は身内だけの負担では辛いもの、周りのサポートを
もっともっと利用すべきだと思います。終わりがありそうな介護、いや
いつかは終わるものなのですが、これが数カ月なのか、数年なのか、もしくは
数十年後なのか分からないのです。こんな事を考えると気持ちは重くなる
ばかりですが、今は毎日をしっかり過ごしていくことだけですね。
嬉しいことひとつ。デイサービスのお迎えの車なのですが、母親が乗り込んだ後に
すでに乗り合わせているおばあちゃん達が「行ってきま~す!」と私に笑顔で
手を振ってくれるのが、すごく癒されます。おばあちゃん達可愛いのですよ。